コンテナハウスの導入コストを抑える上で、中古のコンテナハウスを購入するといった方法も有効だ。ただし、中古コンテナハウスの購入時には事前にチェックしておくべきポイントや注意する点も少なくないため、ここでしっかりと把握しておいてもらいたい。
コンテナハウスを中古で購入する目的は、基本的に新品の中古コンテナハウスを購入するよりも低価格で抑えられるといった点が挙げられる。そこで、まずは中古コンテナハウスの種類や相場などについて把握しておこう。
ISO海上輸送用コンテナは、世界規格として統一された規格で設計されているコンテナだ。輸送用の船舶やトレーラーでの運搬を目的として使用されることが多く、頑丈な構造体となっており積み重ねても大丈夫な耐久性を有している。
また、ISO海上輸送用コンテナにはさらに「ドライコンテナ」や「サーマルコンテナ」、「タンクコンテナ」といった複数の種類が用意されていることも重要だ。
ISO海上輸送用コンテナの相場は、基本的にサイズに応じて異なってくる。中古市場では一般的に10~40フィートのISO海上輸送用コンテナが取り扱われており、10フィートのISO海上輸送用コンテナであれば25万円前後、20フィートなら30万~45万円、40フィートであれば45万~70万円といった価格帯が相場だろう。
建築用コンテナとは、最初から建築用として使用されることを前提にされているコンテナだ。建築用コンテナはJIS認定工場で溶接されたJIS鋼材によって構成されており、建築基準法に則っていることも見逃せないな。また、ドアや窓といった開口部を作ることも問題ない。
サイズは建築用コンテナもISO海上輸送用コンテナも同様だが、その品質が全く異なる点には注意しておかなければならないだろう。もしもISO海上輸送用コンテナを建築用として使用する場合、そのままでは違法建築物になってしまうため、適切な改修などを行わなければならないからだ。
建築用コンテナの相場は「鋼鉄躯体部分のみ」と「断熱・内装込み」によって差が生じており、前者であれば20フィートで40万~80万円、40フィートで70万~140万円となっている。後者の場合はさらに金額がアップするだろう。
中古コンテナハウス購入を購入する上で、まず注意すべきは購入を検討しているコンテナの種類だ。建築用コンテナを購入するのであれば構わないが、もしもISO海上輸送用コンテナを購入する場合、たとえコンテナそのものの費用が低価格であっても、改めて建築用に改修するといった費用も考慮しておかなければならない。
中古コンテナハウス購入はコスト面のメリットを追求するために検討するものであり、トータルコストを見据えて本当にコストメリットがあるのかどうか、しっかりとチェックしておくことが重要だ。
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