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コンテナハウスと積雪の関係性

さまざまな住居用建造物の中でも、特に強固な建造物であると言えるコンテナハウス。その耐久性の高さゆえ、上から大きな荷重がかかっても、ペシャンコに潰れるなんてことは考えにくいだろう。

しかし、コンテナの屋根は「陸屋根」と呼ばれる平らなタイプが一般的。そのため、積雪量の多いエリアでは、屋根に降り積もった雪の重みに耐えられるか心配だという方もいるだろう。

ここでは、コンテナハウスと積雪の関係性について紹介。降雪量が激しい地域でのコンテナハウス暮らしを検討している方は、ぜひ参考にしていただきたい。

雪の重さ

降雪量が多い地域では、家の屋根に積もった雪を除ける「雪下ろし」が毎冬恒例の行事だ。家屋を守るためにも大切なこの雪下ろし。かなりの労力を必要とする作業なのだ。1立方メートルあたりに積もった雪の重さは以下の通りだ。

上記のデータをもとに計算すると、例えば平方メートルの広さがある屋根に1平方メートルあたり300kgの雪が積もっている状態では、そのトータルの重さは18トンにも達することになる。耐久性に優れているコンテナハウスであっても、これだけの重さの荷重が屋根にかかっていると考えると、雪が積もった状態を放置しておくことには不安を感じるだろう。

コンテナハウスの屋根の構造

コンテナハウスの屋根は、基本的には陸屋根で平らな構造をしている。そのため、雪が積もりやすく、豪雪地帯であればすぐに多大な荷重がかかる量が積もってしまうだろう。

頻繁に雪下ろしを行ったり、屋根の面積を広げるなど対策はあるだろうが、いずれにせよ限界が訪れるときが来るだろう。

コンテナハウスの積雪対策「勾配屋根」について

積雪荷重を減らすためには、屋根に角度を付けて斜めになるように設計する。勾配屋根であれば雪は積もりづらくなり、積雪荷重を回避しやすくなる。コンテナハウスにかかる負担も抑えられるのだ。

ただし、過度に勾配を激しくすると雪下ろしがしづらくなるため、メンテナンス面で問題が生じてしまう。バランスある屋根構造の設計が大切ということだ。

また、屋根雪荷重が設定されている地域もある。例えば、山形県庄内地方では一部のエリアを除き、1立方メートルあたり300kgと定められている。このような地域でコンテナハウスを建てる場合は、定められている基準をクリアするように設計を行う必要がある。

積雪に対するその他の注意点

太陽光が当たる角度

屋根の角度のほかにも、太陽光が当たる角度を把握しておくことも大切だ。太陽光が当たる箇所の雪は溶けていくが、そのほかの部分はいつまでも積もったままという状況になる。荷重の負担を分散させるためにも、太陽光も意識して構造設計するといいだろう。

落雪する場所

雪を下すことばかりに気を取られるのではなく、その雪が落ちる場所にも注意が必要だ。屋根から降ろした雪はそこに積もっていくことになるため、窓やドアの前に雪を落としていってしまうと、開けられないという事態も招きかねない。

また、雪下ろしをする際は、近隣に迷惑がかからないようにしたり、人が通る場所を避けたりといった配慮が必要になるだろう。

まとめ

コンテナハウスは気密性が高く、冬でも快適に過ごせるという魅力がある。雪国でのコンテナハウス暮らしにおいては、積もっていく雪への対処は避けては通れない問題だ。

快適な暮らしを送るためには、設計段階から積雪に対する工夫と準備が重要になる。屋根の構造や日当たりについて、その地域や建築予定場所の特徴と併せて確認することをおすすめする。

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